Exhibitions

 

GALLERY ETHERでは、7月8日(土)から2023年7月29日(土)の期間にて、海外で数々のアワード受賞歴の持つドイツ人ビジュアルアーティスト、Pia Kintrup(ピア・キントラップ)の個展「Grey Sparkle」を開催いたします。

ピア・キントラップの作品は、従来の写真の枠組みを超えた視覚的な探求を行っています。2017年にドイツのフォルクヴァング芸術大学での写真学の修士号を取得後、新しい媒体や素材を探し求める中で、彼女の作品は独自の進化を遂げ、写真以上の領域を含むようになりました。写真から彫刻、インスタレーションまで多岐にわたり、それぞれの作品が空虚さ、つながり、構築物、制御、対立、そしてそれらの間に存在する空間のアイデアを探求しています。

日本初個展となるキントラップの「Grey Sparkle」展では、進化する実験的なプロセスを通して、写真素材が持つ特異な性質や特性を調査・探求しています。展示される125点の写真は、カメラやネガ、デジタルセンサーを使用せず、アーティスト自身の暗室で実験的かつアナログな手法によって制作され、非伝統的な光源、露光技法、化学プロセスを用いることで、「写真はどのような意味で存在するのか? それはどこで始まり、どこで終わるのか?」というような写真の存在意義について問いかけます。彼女の作品は概念的で美的な要素を融合させ、まるで抽象的なスケッチのように観る人の思索を喚起し、芸術との対話を通じて新たな洞察をもたらすでしょう。

Artists

Pia Kintrup

ドイツ人アーティストのピア・キントラップ(1988年生まれ)は、ドイツのフォルクヴァング芸術大学で写真を専攻とした芸術学士号を取得。その後、2017年に同大学で写真研究の修士課程を2017年に修了し、修士号を取得した。彼女はこれまで、数多くのアワードを受賞したことでも知られ、2019年第13回国際アルテ・ラグーナ賞をはじめ、イタリア・ヴェネチアで開催された「Photolux Festival」の特別賞、香港の「Art Next Expo」で2019年優秀賞・国際アーティスト賞を受賞。ヨーロッパを中心に数多くの展覧会を開催しつつ、アジア、北米にも活動の幅を広げている。

ピア・キントルップの研究は、写真から彫刻に至るまで、常に新しい媒体や素材を探求しています。変化を伴うプロセス、物事の価値、空虚と豊かさは、彼女の作品にとって不可欠な要素です。