Exhibitions

 

GALLERY ETHERは、台湾を代表する国際アートフェア「ART TAIPEI 2026」に昨年に引き続き出展いたします。

「ART TAIPEI 2026」は、10月30日(金)〜11月2日(月)の期間にて台北で開催され、今回GALLERY ETHERからは前回に続きネルソン・ホー、サンドロ・バッキ、青木正太の3名のアーティストを展示。

今回の展示のテーマは、感情の混沌と内なる均衡のあいだに生まれる、もろい緊張関係です。個人的な経験や記憶を出発点に、内なる世界がどのように形づくられ、歪み、そして表現されていくのかを、生々しく直感的な表現を通して見つめます。

3名はそれぞれ異なりながらも響き合うアプローチで、ありのままの感情を表現しています。原始的で本能的な独自の視覚言語を用いて、自らの内面と向き合っているのです。青木は「クールジャパン」のイメージとは一線を画す、荒削りで生々しい日本のユースカルチャーの姿を描き出します。バッキは鮮やかでありながら根源的で、個人的な表現を見せます。ホーは記憶と知覚をテーマに、コンセプトを軸とした考察を展開します。

ART TAIPEI 2026

会期:10月30日〜11月2日 (VIPプレビュー:10月29日、30日)

会場:台北世界貿易センター展示ホール1

ブース:B14

Artists

ネルソン・ホー

マレーシア出身のネルソン・ホーは、2022年に多摩美術大学日本画専攻を卒業。

在学中は、アーティストとしての自分の声を表現するための完璧なツールを見つけるべく、あらゆる種類のメディウムを探求。その中で、古代人がメッセージを伝えたり、当時の事件を記録するために残した壁画に用いた岩絵具を、人類と自然との原初的なつながりのようなものだと捉えた。そして、うつ病やLGBTQに対する差別など、現代社会に渦巻く問題を記録するツールとして岩絵具を使うことができたら面白いのではないかと考えるようになった。

卒業制作では、封筒を使って自分の声を表現。 封筒は言葉の輸送手段であると同時に、非常に個人的で親密なものであり、メッセージを受け取るためには広げて覗き込む必要があるものだからだ。

ホーは、アートは人々を感動させ、新たな疑問を引き起こし、好奇心、興奮、怒りを引き起こすユニークな位置づけであると信じている。それゆえ、ホーの作品はあえて「個人的な」コンテンツを露出させ、人々にそれを覗き見させる。制作にあたり、自身の作品をエンパシーを映し出す鏡として捉え、それがアーティストとオーディエンスの双方に新しい発見とつながりをもたらすことを願っている。

サンドロ・バッキ

フィレンツェ大学で工業技術を学んだ Sandro Bacchiの芸術表現は、主に“バランス”というコンセプトを重視しています。相反する力が生み出す葛藤を追求することにより、コントラストを利用してどのように私たちの内面を表現することができるかを探求します。彼の作品の中心にそれらを持ち続けると同時に、観衆と彼自身の両者に、また音やその他のメディアに調和させることにより、先験的な視覚表示を超えた没入型の体験を与えることを目的としています。物理的接触の範囲の一部となるこの相互作用の探求は、2010年にイタリアのエレクトロパンクバンドであるDPGのメンバーとなり、彼らのライブで観衆に囲まれながら絵を描いたことが根本的な発端となっている。その瞬間の自発性と即時性は、今もなお彼の創造的なプロセスの生き生きとした部分でもある。

たとえ両者の分野に接点がなくても相互効果の力に強い確信を抱き、プロジェクトや他アーティストとのコラボレーションを追求し、ハイブリッド(混成)の結果に共通性を見出す機会を抱き続けている。スタジオでの活動のほか、ライブパフォーマンスやストリートへの介在、某有名ブランドとのコラボレーションも行っている。

現在は都内在住、東京を拠点に活動している。

青木正太

「昔から絵を描くのが好きだった。小さい頃にテレビでみた暴動の映像。暴徒を鎮静化させるために機動隊が警棒を振り上げ、それに向けて火炎瓶や投石をする。それを真似して近所で「暴動ごっこ」をして一度、頭に大きな石があたり血まみれになったことがあった。6才の時だった。その後、怪我が治っても僕は、その場所に戻って自分の頭に当たった石を探して、それに血がついていることをよく確認したのを覚えている。その血は日に日に薄れていった。」

ー 青木正太