通称「ポラロイド・キッド」で知られる1985年生まれのアメリカ人写真家。2000年代半ば、友人から譲り受けたポラロイドSX-70を手に、全米を貨物列車で旅しながら撮影を始める。2004年から2008年にかけて、線路を渡り歩く若者や、廃墟の一角などで暮らす人、定住を持たず自由な生活を送る人々の姿を記録した。のちに35mmフィルムへと移行しながら、2009年にはナッシュビル・オートディーゼル・カレッジを卒業し、数年間はディーゼル整備士として働いた後、再び列車と写真の世界へと戻る。ブロディの作品は、アメリカの若者文化と自由への憧れ、そして移動と時間の詩的な関係を鋭く捉えたものとして世界中で高く評価されている。

© マイク・ブロディ